Lesson 2

応用会話


川崎        下宿の女主人        50才ぐらい
ブラウン 留学生 22才ぐらい


川崎お帰りなさい。おそかったですね。」
ブラウン 「ええ、大学の帰りに深大寺というお寺へ遊びに行ったんです。遊びにというのはおかしいですか。 お寺ですから、お参りと言わなければいけません か。」
川崎 「いいえ、日本人にも実際にお参りをしないで遊んで 帰る人が多いんですから、かまわないでしょう。 深大寺っていい所ですってね。」
ブラウン 「ええ、奈良時代に建てられたんだそうですから ずいぶん古いお寺ですね。国宝仏像もある そうです。」
川崎 「古いお寺らしいけど、有名になったのはこのごろ らしいですよ。このごろは一つの観光地のように なって、お参りに行く人よりは遊びに行く人が多い そうですね。」
ブラウン 「おみやげを売る店なんかたくさん並んでましたよ。 これ、奥さんにおみやげにと思って買ってきま した。かわいいでしょう。」
川崎 「それはありがとうございます。あら、だるまじゃ ありませんか。」
ブラウン 「だるま - というと、あの中国に禅を伝えた僧の ことですか。」
川崎 「ええ、そうですよ。座禅をしているから立ったり 歩いたりできない。それで、手も足もついていない でしょう。太いひげもあるし、かわいいとは 言えませんわ。」
ブラウン 「そうですね。ぼくは、赤い着物を着てるんで、 つい女の子の人形だと思って しまいましたよ。(笑い)」
川崎 「墨絵なんかにも、だるまさん、よく出てきますよね。」
ブラウン 「ええ、見たことあります。に向かって九年間も 座禅をして、悟りの境地に達したんだそうですね。 偉いもんですね。僕なんかとてもまねできません よ。」
川崎 「でもめんどうな日本語を三年もやっていらっしゃる じゃありませんか。それもきびしい修行の一つ でしょう。」
ブラウン 「でも日本語はいすにかけてもできますからね。」
川崎 「え。」
ブラウン 「ぼくは五分間も続けてすわっていられません から。」
川崎 「ああ、その事ですか。でもこのごろは十分ぐらい すわれるじゃありませんか。」
ブラウン 「ええ、おかげさまで。」
川崎 「アメリカでも禅ブームといって、座禅を組むのが はやっているんですってね。」
ブラウン 「ええ、一部にそういう流行もありますが ほんとうに禅を理解してやっているのかどうか わかりませんね。みんな自分流に解釈している ようです。でも、日本についての関心が高まって いるのはけっこうなことだと思いますねえ。」